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アウター
2020/04/23本来の着方と流行りの着方が異なるラグランとチェスターコート
季節が変わりオフシーズンのアイテムこそリフォームのタイミングです
本日のご紹介はコート
秋冬は若者を中心にチェスターコートが流行と言ってよかったのではないでしょうか
もっともスーツスタイルではなく、フーデットパーカー・スキニーパンツ・９０’ｓスニーカーと
カジュアルライクなものでしたけども
反面大人なビジネスマンはラグランスリーブのコートを余裕をもってお召しになるスタイルをよく目にしました
そもそもラグランとチェスターって上記のようなシルエットの違いがありますが
どんな目的のスタイルなんでしょうか
チェスターフィールドコート（通称チェスターコート）は19世紀頃英国で流行したデザイン
チェスターフィールド伯爵が発明したという云われもありますが、真偽の程ははっきりしません
そしてデザイン的な特徴はスーツジャケットに近いデザインです。
・付け袖（セットインスリーブ）
スーツ同様に肩先から袖がスタートする付け袖タイプ
・ スーツライクな胸ポケット 、腰ポケット付き
スーツ同様に胸ポケットや腰ポケットがあります。
チェンジポケットやハッキングポケットにすることでよりシャープな英国調の雰囲気になります
・強めのウエスト絞り
分かりにくいですがこれが一番の特徴かも知れません
ウエスト絞りが強いため胸の厚みが強調されて男性的な力強さが出ます
ややタイトでカチッとした印象です
・ 衿はノッチ衿orピーク衿
フロントデザインのシングルダブルに限らず、シングルピーク衿などもごく一般的です
・ 袖はボタン留め
本格仕様のものですと本切羽なども多くみられますね
このラグランコートがオススメです
コートの袖が肩先からではなく、首の付け根から始まっているようなデザインの袖を
ラグラン袖（ラグランスリーブ）と言いますが、これを基本にしたコートをラグランコートと呼びます
・着心地は着やすく、やや女性的なシルエット
チェスターコートと比べるとゆとり量が大きいためとても着やすいのが一番の特徴
コートは一生物だから…という方には身体の線が崩れても着れる
・衿の形は、ステン・セミステン・バルカラーの３種
女性的なデザインのラグランコートにはチェスターコートのような
ジャケットタイプの衿（ノッチ衿・ピーク衿）は似合いません
それ故、ステンカラーコートと称されるコートはこのラグランコートが一般的です
・胸ポケットはなし
スーツのイメージから遠いため胸ポケは「なし」です。
・ポケットは手を入れられやすく大きく斜めに付けたウェルトポケット
・ 袖先はタブ
・チェスターコートがスーツライクなボタン留めの袖先なのに対して
ラグランコートはタブを付けて女性的にするのが一般的です
・フロントはボタンが表に見える打ち抜き仕様かボタンが隠れる比翼仕様
これはチェスターコートも同じです
チェスターはビジネス風にきっちりとしたディティールを持ち
ラグランはカジュアルライクな印象のあるアイテムであるという事です
昨シーズンのトレンドと元々の成り立ちは真逆だったわけです
洋服の着方には自由度が時を経るごとに増してまいります
しっかりと使い分けができるようにしておきたいものです
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